空センパイが離れてくれない!
気まぐれなセンパイ、現る

「女の子の匂いがする……」




春――――。




それは、出会いの季節。





すぐそばでキャッキャとこれから始まる生活に心踊らせる学生がいる。




(あぁー 青春……)




友達と朝、待ち合わせて一緒に学校へ行ったり、放課後に遊びに行ったりしたい。




今年から晴れて、女子高校生、JKだ!




青春を謳歌するのだ!






―――――だが、それは叶わない。






私は目の前にそびえる大きな大きな、大きな門を見上げた。




そこへ吸い込まれるように男の子が入って行く。




また入って行く。




そしてまた入って行く……


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