今が思い出にならないために。
彼の存在
春になり、新生活の始まりだ。掃除も何もかも自分でしなくてはいけない。地元とは街並みも、寒さの厳しさも全然違うことに戸惑っていた。
彼とは慣れない毎日の状況を報告しあった。
それによって、一人ぼっちの不安や寂しさが少し楽になったのだ。
しかし、日が経つにつれて新生活にもなれ、そのような連絡はあまりしなくなっていった。
その代わり休み期間になり私が地元に帰る頃になると必ず会う約束をするようになった。
はじめは昼頃カフェにいったり、駅の中で遊んだりしていたが、しばらくすると夕飯まで共にするようになった。
お互いお酒を飲めるようになると、居酒屋に行くことも増えた。
二人とも恋愛に疎いのだろうか、相手がいない、自分だけ取り残されている…なんて話をして、なんでみんなリア充なんだ!と文句を言ったりしていた。
正直、彼に恋人ができたらショックだ。だけど、高校生の時のようなドキドキは薄れているのを感じた。
あの頃の私はきっと、彼のことが好きだったんだな…と気づいたのはこのときだった。
彼とは慣れない毎日の状況を報告しあった。
それによって、一人ぼっちの不安や寂しさが少し楽になったのだ。
しかし、日が経つにつれて新生活にもなれ、そのような連絡はあまりしなくなっていった。
その代わり休み期間になり私が地元に帰る頃になると必ず会う約束をするようになった。
はじめは昼頃カフェにいったり、駅の中で遊んだりしていたが、しばらくすると夕飯まで共にするようになった。
お互いお酒を飲めるようになると、居酒屋に行くことも増えた。
二人とも恋愛に疎いのだろうか、相手がいない、自分だけ取り残されている…なんて話をして、なんでみんなリア充なんだ!と文句を言ったりしていた。
正直、彼に恋人ができたらショックだ。だけど、高校生の時のようなドキドキは薄れているのを感じた。
あの頃の私はきっと、彼のことが好きだったんだな…と気づいたのはこのときだった。