この声がキミに届くのなら
それ程までに彼の存在は私の中で大きかった。
大切な友達の様な存在なのだと思ってた。
だから、こんな想いをするなんて…。
蒼太くんとのやりとりや、その時々の感情がぶわーっといっぺんに波のようにやってくる。
わたしはそれに耐えられなかった。
ただその波に溺れていた。
どうしたら脱出できるのかなんて分からない。
心の支えとなっていた蒼太くんがいなくなって、ぽっかりと心に穴が空いてしまったみたい。
彼がいてくれるだけでよかったのに…。
蒼太くんには大切な彼女が居るから…。