この声がキミに届くのなら
重い扉を開けたら真夏の日差しがすごくて、思わず目を細めた。
暑い日差しを浴びながら、フェンスまで歩く。
部活の声がここまで届いてきて、今のわたしとは正反対すぎてなんだか不思議だった。
わたしなんかいなくなっても誰も気づかないし、誰も悲しまないんだろうな…。
そう思いながら、苦笑いした。
フェンスに手をかけてゆっくりと上ってく。
ここから飛び降りればいいよね。
そうすればいなくなれる。
考えることもしなくて済む。