この声がキミに届くのなら



そんな男子の力に負けてしまい、わたしは屋上に落っこちた。


男子がわたしの下敷きになった。


「だっ……大丈夫……?」


さっきまでの勢いはどこへやら、わたしはいつもの小さな声に戻っていた。


「ねぇ……ねぇってば…。」


話しかけても反応のない男子に、わたしは血の気がひいたように固まって焦った。


「ごめん……ごめんね………こんなわたしのせいで……。」


わたしは悲しくて泣いた。


わたしのせいで、男子がこんなことになってしまった。


「んっ……んんん……。」



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