君は、君はいまから。
「アップルミントの魔よけは?お母さん」
「ええ、mine。そこよ。後ろにバジリコの乾燥栄養剤と置いてあるわ。mine、お母さんはいまから、牧師さんに魔よけをうんとつくってもらえたお礼をしてくるから。ひとりで荷造りしていて?」
「お母さん、僕も行きたいな!」
10歳になったばかりのmineは、アップルミントを冷蔵庫に入れていたサイダーにたくさん沈ませ、また、瓶に詰めようと、じょうごを探していた。
夜も晩に近い。mineの背中は、初夏の熱気で汗びっしょりになり、額にも汗が流れている。
「mine、じょうごで入れても炭酸は抜けるのよ?いい?夜中だからね。mineは、お家に居なさい。いい?」
ひとのみしたサイダーの冷たさで、mineは目が覚めるようで、無理やりにでも荷造りしなきゃいけないスケジュールに合わせて、mineは次から次へとサイダーを呑んでゆく。
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