君は、君はいまから。
mineの母は、それに気をかける様子を見せなくなると、玄関まで小さなモールを大事そうに持っていき、バスケットに詰めた。
「これは、牧師さまのぶん。バルコニーそばの窓枠に、同じものの色ちがいが飾ってあるから。風が吹くとベルが鳴るのよ。きれいでしょう?」
mineは、母にくっつくように、ついて回ると、モールを覗きこんだ。
モールには、ガラスでできた木葉や天使さまがさまざまに飾られ、揺らすたびに高い音を鳴らした。
「いまから?いまから、行ったら、帰りは早朝なの?」
「そうね。牧師さまに、朝食をこしらえてくるから、遅くなるわね。」
ミントが、やけに鼻につく。
mineは、ちぎったミントの薫りがついた指先をこすり、舐めた。
「これは、牧師さまのぶん。バルコニーそばの窓枠に、同じものの色ちがいが飾ってあるから。風が吹くとベルが鳴るのよ。きれいでしょう?」
mineは、母にくっつくように、ついて回ると、モールを覗きこんだ。
モールには、ガラスでできた木葉や天使さまがさまざまに飾られ、揺らすたびに高い音を鳴らした。
「いまから?いまから、行ったら、帰りは早朝なの?」
「そうね。牧師さまに、朝食をこしらえてくるから、遅くなるわね。」
ミントが、やけに鼻につく。
mineは、ちぎったミントの薫りがついた指先をこすり、舐めた。