Smile Again 〜本当の気持ち〜
「ねぇ由夏、どうしたの?」
朝から元気のない私を一所懸命に心配してくれる悠。
「身体の具合でも悪いの?」
本当に心配してくれてるのが、ヒシヒシと伝わってくる。いい子と友達になれたな。
身体は全然大丈夫、心の問題かな。でも、そんなこと言ったら、余計に悠に心配かけるだけだから、私は笑顔を見せる。
「ううん、大丈夫。心配かけてごめんね。」
その言葉に、ホッとしたように、悠も笑顔になる。
「よかった。でも、何かあったらすぐに言ってね。」
「うん、ありがとう。」
「そうだ、今日天気いいから、お弁当屋上で食べない?きっと気持ちいいよ。」
「そうだね、そうしよう。」
そんな約束をして、私達は自分の席に着く。
そして、お昼休み、屋上に上がって来た私達は、その開放感に感動してしまった。
「うわ〜、気持ちいい〜。」
「これは凄いね。」
周りに高い建物がないから、遠くに箱根の山々が見えたりして、予想以上のロケーション。なのに、なぜか人はまばら、不思議なくらい。
「さ、食べよう。」
「うん。」
私達は、さっそくお母さんお手製のお弁当を広げる。お弁当なんて、遠足とかを除けば、幼稚園以来だよね。
私のも、美味しいけど、悠のお弁当も栄養のバランスが考えられた美味しそうなお弁当。きっと優しいお母さんなんだろうな。
「ねぇねぇ、グラウンドが見えるよ。」
お弁当をあっという間に平らげた私達は、立ち上がって、改めて周囲を見渡す。悠が指差す先には、無人のグラウンドがあった。
「今日も練習、見に行くでしょ?」
当然のように聞いて来た悠に、私はちょっと小首をかしげた。
「うん、そうしたいのはヤマヤマだけど、今日はちょっと別の部活を回ってみない?一応、他の部活も見て、考えたいし。」
私の返事に、悠はちょっと意外そうな表情になったけど、すぐに
「それもそうだね。じゃ、どこにしようか?」
といつもの明るい表情で聞いて来る。
ゴメンね、悠。今日はグラウンドに行きたくないんだ。だって、ひょっとしたら、あいつも来るかもしれないから、心の整理がまだつかないから・・・。
朝から元気のない私を一所懸命に心配してくれる悠。
「身体の具合でも悪いの?」
本当に心配してくれてるのが、ヒシヒシと伝わってくる。いい子と友達になれたな。
身体は全然大丈夫、心の問題かな。でも、そんなこと言ったら、余計に悠に心配かけるだけだから、私は笑顔を見せる。
「ううん、大丈夫。心配かけてごめんね。」
その言葉に、ホッとしたように、悠も笑顔になる。
「よかった。でも、何かあったらすぐに言ってね。」
「うん、ありがとう。」
「そうだ、今日天気いいから、お弁当屋上で食べない?きっと気持ちいいよ。」
「そうだね、そうしよう。」
そんな約束をして、私達は自分の席に着く。
そして、お昼休み、屋上に上がって来た私達は、その開放感に感動してしまった。
「うわ〜、気持ちいい〜。」
「これは凄いね。」
周りに高い建物がないから、遠くに箱根の山々が見えたりして、予想以上のロケーション。なのに、なぜか人はまばら、不思議なくらい。
「さ、食べよう。」
「うん。」
私達は、さっそくお母さんお手製のお弁当を広げる。お弁当なんて、遠足とかを除けば、幼稚園以来だよね。
私のも、美味しいけど、悠のお弁当も栄養のバランスが考えられた美味しそうなお弁当。きっと優しいお母さんなんだろうな。
「ねぇねぇ、グラウンドが見えるよ。」
お弁当をあっという間に平らげた私達は、立ち上がって、改めて周囲を見渡す。悠が指差す先には、無人のグラウンドがあった。
「今日も練習、見に行くでしょ?」
当然のように聞いて来た悠に、私はちょっと小首をかしげた。
「うん、そうしたいのはヤマヤマだけど、今日はちょっと別の部活を回ってみない?一応、他の部活も見て、考えたいし。」
私の返事に、悠はちょっと意外そうな表情になったけど、すぐに
「それもそうだね。じゃ、どこにしようか?」
といつもの明るい表情で聞いて来る。
ゴメンね、悠。今日はグラウンドに行きたくないんだ。だって、ひょっとしたら、あいつも来るかもしれないから、心の整理がまだつかないから・・・。