Smile Again 〜本当の気持ち〜
3連休が明け、登校した私が教室に入ると、悠はまだ来ていない。席につこうとして、フッと見ると、聡志が沖田くんを交えて、何人かの女子と談笑している姿が目に入った。
(なに、あいつ。この間まで、いつもムスッとして、誰に話しかけられても、ロクな返事も返さなかった奴がヘラヘラしちゃって・・・。)
その光景になぜかイラッとした私は、次の瞬間、あいつに近寄っていた。
「ねぇ。」
「おぅ、おはよう。」
呑気に挨拶して来るあいつに、余計腹が立った私は
「おはようじゃないよ。あんた、私に言わなきゃならないことがあるんじゃないの?」
「はぁ?」
きょとんとして、聞き返して来るから、いよいよこちらはヒ-トアップして来る。
「どさくさに紛れて、ひどいこと言ってさ、謝んなさいよ!」
「えっ・・・あ、あれはさ・・・。」
「だいたいあんたって人は、昔っからそう。デリカシ-っていうものが、かけらもないんだから!」
私の剣幕にたじろいでた聡志も、この一言にはカチンと来たらしく、言い返して来る。
「デリカシ-だ?そんな難しい言葉、俺の辞書にはねぇよ。」
「バッカじゃない?あんた、小学校からやり直したら。」
「へぇ、いつから小学校で、そんな言葉教えるようになったんだ。」
まさしく小学生レベルの言い合いを、受験間近の高3の男女が、いきなり教室でやり始めて、周囲は唖然とするばかり。
「柄にもなく、真っ青な顔してやがるから、緊張ほぐしてやろうとした俺の優しさがわからねぇんじゃ、しょうがねぇよな。」
「何が優しさよ、単なる私に対する悪口じゃない。とにかく謝りなさいよ!」
「見解の相違だな、それは。」
「ねぇ由夏、もう止めなよ。」
「塚原もいい加減にしろ。」
あまりにレベルの低い言い争いを、見るに見かねた周囲が止めに入って、私達はにらみ合いながらも離れた。
席についた私は、顔を真っ赤にしていた。興奮しているというのもあったけど、少し冷静になって、恥ずかしいという思いの方が、強くなってきたのだ。
(やっちゃった・・・。)
私、何やってんだろう、みんなの前で。これだったら、電話でケンカした方がよっぽどマシだった。
でも私、なんで急にあんなヒ-トアップしちゃったんだろう?確かに聡志には頭に来てたけど、あれじゃホントに子供だよね・・・。
チラッチラッとこちらを見るクラスメイトの視線が痛かった・・・。
(なに、あいつ。この間まで、いつもムスッとして、誰に話しかけられても、ロクな返事も返さなかった奴がヘラヘラしちゃって・・・。)
その光景になぜかイラッとした私は、次の瞬間、あいつに近寄っていた。
「ねぇ。」
「おぅ、おはよう。」
呑気に挨拶して来るあいつに、余計腹が立った私は
「おはようじゃないよ。あんた、私に言わなきゃならないことがあるんじゃないの?」
「はぁ?」
きょとんとして、聞き返して来るから、いよいよこちらはヒ-トアップして来る。
「どさくさに紛れて、ひどいこと言ってさ、謝んなさいよ!」
「えっ・・・あ、あれはさ・・・。」
「だいたいあんたって人は、昔っからそう。デリカシ-っていうものが、かけらもないんだから!」
私の剣幕にたじろいでた聡志も、この一言にはカチンと来たらしく、言い返して来る。
「デリカシ-だ?そんな難しい言葉、俺の辞書にはねぇよ。」
「バッカじゃない?あんた、小学校からやり直したら。」
「へぇ、いつから小学校で、そんな言葉教えるようになったんだ。」
まさしく小学生レベルの言い合いを、受験間近の高3の男女が、いきなり教室でやり始めて、周囲は唖然とするばかり。
「柄にもなく、真っ青な顔してやがるから、緊張ほぐしてやろうとした俺の優しさがわからねぇんじゃ、しょうがねぇよな。」
「何が優しさよ、単なる私に対する悪口じゃない。とにかく謝りなさいよ!」
「見解の相違だな、それは。」
「ねぇ由夏、もう止めなよ。」
「塚原もいい加減にしろ。」
あまりにレベルの低い言い争いを、見るに見かねた周囲が止めに入って、私達はにらみ合いながらも離れた。
席についた私は、顔を真っ赤にしていた。興奮しているというのもあったけど、少し冷静になって、恥ずかしいという思いの方が、強くなってきたのだ。
(やっちゃった・・・。)
私、何やってんだろう、みんなの前で。これだったら、電話でケンカした方がよっぽどマシだった。
でも私、なんで急にあんなヒ-トアップしちゃったんだろう?確かに聡志には頭に来てたけど、あれじゃホントに子供だよね・・・。
チラッチラッとこちらを見るクラスメイトの視線が痛かった・・・。