Smile Again 〜本当の気持ち〜
聡志とのことで、モヤモヤしてて、昨日悠に嫌な思いをさせてしまった。それを謝りたかったのと、私自身、ちょっと気分転換に弾けたかったんで、やや強引にカラオケパ-ティにみんなを引きずり込んだんだけど、最後に予想外の展開が待っていた。
悠と加奈は気を遣ってくれたんだろう、2人で一緒に帰って、仲直りしなって。だけど、はっきり言って、このシチュエーション、かなり気まずいというか、雰囲気重いよ。
私も無言、聡志も無言のまま、黙って駅までの道を歩く。どうしたら、この状況を打開出来るの?
嘘ついて、約束破ったのは、聡志の方なんだから、聡志が何か言うべきでしょ?でも、あの時、聡志は明らかに謝ってくれようとしたけど、それを私が、聞こうともしなかったのも確か。その後、掛かって来た電話やメ-ルを無視したのも私・・・。
「悪いけど、私ちょっと、寄ってくとこあるから。じゃ。」
駅が見えて来て、ついにこの雰囲気に、居たたまれなくなった私が、こう言って、聡志から離れようとすると
「待てよ。」
と聡志の声がする。
「なに?」
こんなぶっきらぼうに、言葉を交わしたくなんかないのに、なんで私達、いつも結局こうなっちゃうんだろ。
「ごめん。」
聡志が私に、頭を下げる。
「由夏の言う通りだよ。嘘ついて、約束破って、最低だと思う。この通りだ。」
そう言って、また頭を下げる聡志。人ごみの中で、人々の視線が、私達に集まって来るのがわかる。
「もういいよ。この間も言った通り、私達別に付き合ってるわけじゃないんだし。あの時は怒っちゃったけど、もう気にしてないから。」
この状況で、こんな話を続けるのは嫌だし、こうやって謝ってもらえば、もうこれ以上、怒ってる理由もない。
「じゃ。」
と言って、じゃこれで仲直りね、なんて無邪気に笑顔を見せる気にもならず、私はまた歩き出そうとする。
「だったら、付き合おうぜ。」
すると、耳を疑うような聡志の言葉が聞こえて来る。私は振り返って、聡志の顔を見据える。
「今、なんて?」
「付き合おうって、言ったんだ。そうすれば、俺の言葉にもう少し、ちゃんと向き合ってくれるんだろ?」
「それ、どういう意味?」
「ゴメンっていう、俺の言葉が軽いのかもしれないけど、俺は本当に悪いことをしたと思ったから、謝ったんだ。だけど、それを、そこまで軽くあしらわれると・・・。」
「じゃ、どうしろって言うの?謝ってくれたから、わかったって言ったんじゃない。だいたい、そんなこと今、こんな所で言うべきこと?バカにするのもいい加減にしてよ!」
「由夏・・・。」
「私達、本当に合わないんだね。今日で、よくわかった。私達、再会しない方がよかったんだよ。じゃぁね。」
結局、人々の大注目を浴びたまま、私は今度こそ、聡志に背を向けて走り出した。
悠と加奈は気を遣ってくれたんだろう、2人で一緒に帰って、仲直りしなって。だけど、はっきり言って、このシチュエーション、かなり気まずいというか、雰囲気重いよ。
私も無言、聡志も無言のまま、黙って駅までの道を歩く。どうしたら、この状況を打開出来るの?
嘘ついて、約束破ったのは、聡志の方なんだから、聡志が何か言うべきでしょ?でも、あの時、聡志は明らかに謝ってくれようとしたけど、それを私が、聞こうともしなかったのも確か。その後、掛かって来た電話やメ-ルを無視したのも私・・・。
「悪いけど、私ちょっと、寄ってくとこあるから。じゃ。」
駅が見えて来て、ついにこの雰囲気に、居たたまれなくなった私が、こう言って、聡志から離れようとすると
「待てよ。」
と聡志の声がする。
「なに?」
こんなぶっきらぼうに、言葉を交わしたくなんかないのに、なんで私達、いつも結局こうなっちゃうんだろ。
「ごめん。」
聡志が私に、頭を下げる。
「由夏の言う通りだよ。嘘ついて、約束破って、最低だと思う。この通りだ。」
そう言って、また頭を下げる聡志。人ごみの中で、人々の視線が、私達に集まって来るのがわかる。
「もういいよ。この間も言った通り、私達別に付き合ってるわけじゃないんだし。あの時は怒っちゃったけど、もう気にしてないから。」
この状況で、こんな話を続けるのは嫌だし、こうやって謝ってもらえば、もうこれ以上、怒ってる理由もない。
「じゃ。」
と言って、じゃこれで仲直りね、なんて無邪気に笑顔を見せる気にもならず、私はまた歩き出そうとする。
「だったら、付き合おうぜ。」
すると、耳を疑うような聡志の言葉が聞こえて来る。私は振り返って、聡志の顔を見据える。
「今、なんて?」
「付き合おうって、言ったんだ。そうすれば、俺の言葉にもう少し、ちゃんと向き合ってくれるんだろ?」
「それ、どういう意味?」
「ゴメンっていう、俺の言葉が軽いのかもしれないけど、俺は本当に悪いことをしたと思ったから、謝ったんだ。だけど、それを、そこまで軽くあしらわれると・・・。」
「じゃ、どうしろって言うの?謝ってくれたから、わかったって言ったんじゃない。だいたい、そんなこと今、こんな所で言うべきこと?バカにするのもいい加減にしてよ!」
「由夏・・・。」
「私達、本当に合わないんだね。今日で、よくわかった。私達、再会しない方がよかったんだよ。じゃぁね。」
結局、人々の大注目を浴びたまま、私は今度こそ、聡志に背を向けて走り出した。