Smile Again 〜本当の気持ち〜
日曜がやって来た。昨日は大学の練習に初参加、といっても半分はオリエンテ-ションみたいなもんで、監督やキャプテン以下の幹部部員に挨拶した後、2年先輩のマネ-ジャ-が施設を案内してくれたり、今後のスケジュ-ルを説明してくれた。
ちなみにマネ-ジャ-といっても、高校とは違って、選手上がりの男子で、そのあと一緒に練習した先輩も4年生ともなると、なんかえらく年上に感じた。やはり高校とは、大分雰囲気が変わるなぁというのが、実感だった。
練習自体は、初日で軽いもんだったが、やっぱり緊張したらしく、帰るとガックリ疲れが出た。でも翌日は、高3も終わろうという時期になって、ようやくの人生初デ-ト。緊張は解けない。
そして、待ち合わせ場所である長谷川の最寄り駅に着いて、俺が電車を降りようとすると、メールで乗ってる車両を伝えてあったから、長谷川が笑顔で乗り込んで来た。
「おはよう、塚原くん。」
「おはよう。」
「今日はよろしくお願いします。」
「こ、こちらこそ。」
ペコリと俺に頭を下げる長谷川の初めて見る私服姿の可愛いこと。それに引き換え、俺は白鳥さんのアドバイスに従って、あまり洒落た格好をして来てない。まずったな・・・。
「なんか、俺、長谷川と恰好、釣り合ってねぇよな。ゴメン。」
「そんなことないよ。なんか塚原くんらしくて、よく似合ってる。」
そう言って、俺に笑顔をくれる長谷川。その姿がまぶしくて、俺は思わず視線を逸らす。
それからド-ムまで、俺達はいろいろな話をした・・・はずなんだが、正直よく覚えていない。俺は緊張しっ放し、情けねぇな・・・。
松本さんには、事前に、友達と一緒に日曜の試合見に行きますって、メ-ルを送った。すると
『そうなんだ、じゃ、いいとこ見せないとな。どの辺の席なんだ?』
と返信が来た。その時は、席がどの辺か聞いてなかったので、答えられなかったんだけど、着いてみると3塁側内野席の結構前の方。これならサードを守る先輩にひょっとしたら、気が付いてもらえるかもしれない。
グラウンドでは、ビジターであるEが練習している。俺達にとっては、かつての地元を本拠地にしているチーム。このユニホームを見ていると、やっぱり向こうでのことをいろいろ思い出してしまう。
「今日は楽しみだな。だって甲子園の優勝キャッチャーにいろいろ解説してもらえるんだもん。」
ちょっと複雑な気持ちになってた俺の横で、長谷川は嬉しそうに、そう言った。
ちなみにマネ-ジャ-といっても、高校とは違って、選手上がりの男子で、そのあと一緒に練習した先輩も4年生ともなると、なんかえらく年上に感じた。やはり高校とは、大分雰囲気が変わるなぁというのが、実感だった。
練習自体は、初日で軽いもんだったが、やっぱり緊張したらしく、帰るとガックリ疲れが出た。でも翌日は、高3も終わろうという時期になって、ようやくの人生初デ-ト。緊張は解けない。
そして、待ち合わせ場所である長谷川の最寄り駅に着いて、俺が電車を降りようとすると、メールで乗ってる車両を伝えてあったから、長谷川が笑顔で乗り込んで来た。
「おはよう、塚原くん。」
「おはよう。」
「今日はよろしくお願いします。」
「こ、こちらこそ。」
ペコリと俺に頭を下げる長谷川の初めて見る私服姿の可愛いこと。それに引き換え、俺は白鳥さんのアドバイスに従って、あまり洒落た格好をして来てない。まずったな・・・。
「なんか、俺、長谷川と恰好、釣り合ってねぇよな。ゴメン。」
「そんなことないよ。なんか塚原くんらしくて、よく似合ってる。」
そう言って、俺に笑顔をくれる長谷川。その姿がまぶしくて、俺は思わず視線を逸らす。
それからド-ムまで、俺達はいろいろな話をした・・・はずなんだが、正直よく覚えていない。俺は緊張しっ放し、情けねぇな・・・。
松本さんには、事前に、友達と一緒に日曜の試合見に行きますって、メ-ルを送った。すると
『そうなんだ、じゃ、いいとこ見せないとな。どの辺の席なんだ?』
と返信が来た。その時は、席がどの辺か聞いてなかったので、答えられなかったんだけど、着いてみると3塁側内野席の結構前の方。これならサードを守る先輩にひょっとしたら、気が付いてもらえるかもしれない。
グラウンドでは、ビジターであるEが練習している。俺達にとっては、かつての地元を本拠地にしているチーム。このユニホームを見ていると、やっぱり向こうでのことをいろいろ思い出してしまう。
「今日は楽しみだな。だって甲子園の優勝キャッチャーにいろいろ解説してもらえるんだもん。」
ちょっと複雑な気持ちになってた俺の横で、長谷川は嬉しそうに、そう言った。