Smile Again 〜本当の気持ち〜
そうだよね、あとは私の勇気だけなんだよ。
随分遠回りしてしまったけど、長谷川さんのお陰で、私はようやく自分の気持ちに気付いた。もう嫉妬で身を焦がしている暇なんかない、私は自分がやるべきことをやるしかない!
加奈と別れて、家に戻って来た私。1つ深呼吸した私は聡志の携帯を鳴らした。1回、2回、3回・・・呼び出し音はなるけど、聡志は出ない。やがて、無機質な留守電メッセージが流れて来たので、私はメッセージを入れずに電話を切った。
(留守電入れて、折り返してもらうような用件じゃないもんね。)
私はまた後で、掛けようと思い、携帯を1回手放した。
ところが、その後、聡志との連絡が全く取れなくなってしまった。何度掛けても、虚しく留守電に変わるだけ。
仕方なく、留守電に、また掛けるとか、折り返しお願いとか、メッセージを入れてみるけど、全く反応がない。
確かに、このところ気まずかったけど。でもいくらなんでもオール無視は・・・あっ、そう言えば、こないだ私、それ聡志にやっちゃったっけ・・・。
ついにたまりかねて、聡志んちを訪ねてみると
「聡志なら、今日から木曜まで、大学の練習に参加するって。寮に泊まり込みで行ったわよ。」
と、おばさん。なんだ、そう言うことか、聞いてなかったよって、仕方ないか。
でも夜になっても、次の日になっても、聡志からの連絡はない。昼間は練習中で、音信不通なのはわかるけど、夜も携帯禁止なのかな?でも電源切れてないし。
とうとう留守電にもならなくなり、メールを送ってみるけど、やはり返信なし。
これはもう、完全にシカトされてると判断するしかない。私はアタマに来て、塚原のおばさんに電話して、聡志が帰って来たら、必ず私に連絡くれるように伝えて下さいと、強くお願いしてしまった。
そして、木曜日の夕方、おばさんから電話が掛かってきたけど
『なんか今日は、友達の家に泊まるから帰らないって、今連絡が来て。由夏ちゃんのメッセージはちゃんと伝えたけど。』
「え〜?」
『あの子、明日試合よね?着換えとかユニホーム、大丈夫なのかしら?』
「誰の家に泊まるって言ってました?」
『それが、ただ友達って言うだけで・・・。』
ちょっと、いくら男子でも、聡志はまだ高校生。そんないい加減なことで、外泊許しちゃうんですか?
思わず、そう言っちゃいそうになったけど、懸命に言葉を呑み込んで、私は電話を切った。
(聡志、何考えてるの?なんで連絡してくれないの?まさか友達の家に泊まるとか言って、長谷川さんと・・・。)
疑心暗鬼がどんどん膨らんだまま、私は金曜日、つまり追い出し試合の日を迎え、悠のお説教を受けてしまったのだ。
随分遠回りしてしまったけど、長谷川さんのお陰で、私はようやく自分の気持ちに気付いた。もう嫉妬で身を焦がしている暇なんかない、私は自分がやるべきことをやるしかない!
加奈と別れて、家に戻って来た私。1つ深呼吸した私は聡志の携帯を鳴らした。1回、2回、3回・・・呼び出し音はなるけど、聡志は出ない。やがて、無機質な留守電メッセージが流れて来たので、私はメッセージを入れずに電話を切った。
(留守電入れて、折り返してもらうような用件じゃないもんね。)
私はまた後で、掛けようと思い、携帯を1回手放した。
ところが、その後、聡志との連絡が全く取れなくなってしまった。何度掛けても、虚しく留守電に変わるだけ。
仕方なく、留守電に、また掛けるとか、折り返しお願いとか、メッセージを入れてみるけど、全く反応がない。
確かに、このところ気まずかったけど。でもいくらなんでもオール無視は・・・あっ、そう言えば、こないだ私、それ聡志にやっちゃったっけ・・・。
ついにたまりかねて、聡志んちを訪ねてみると
「聡志なら、今日から木曜まで、大学の練習に参加するって。寮に泊まり込みで行ったわよ。」
と、おばさん。なんだ、そう言うことか、聞いてなかったよって、仕方ないか。
でも夜になっても、次の日になっても、聡志からの連絡はない。昼間は練習中で、音信不通なのはわかるけど、夜も携帯禁止なのかな?でも電源切れてないし。
とうとう留守電にもならなくなり、メールを送ってみるけど、やはり返信なし。
これはもう、完全にシカトされてると判断するしかない。私はアタマに来て、塚原のおばさんに電話して、聡志が帰って来たら、必ず私に連絡くれるように伝えて下さいと、強くお願いしてしまった。
そして、木曜日の夕方、おばさんから電話が掛かってきたけど
『なんか今日は、友達の家に泊まるから帰らないって、今連絡が来て。由夏ちゃんのメッセージはちゃんと伝えたけど。』
「え〜?」
『あの子、明日試合よね?着換えとかユニホーム、大丈夫なのかしら?』
「誰の家に泊まるって言ってました?」
『それが、ただ友達って言うだけで・・・。』
ちょっと、いくら男子でも、聡志はまだ高校生。そんないい加減なことで、外泊許しちゃうんですか?
思わず、そう言っちゃいそうになったけど、懸命に言葉を呑み込んで、私は電話を切った。
(聡志、何考えてるの?なんで連絡してくれないの?まさか友達の家に泊まるとか言って、長谷川さんと・・・。)
疑心暗鬼がどんどん膨らんだまま、私は金曜日、つまり追い出し試合の日を迎え、悠のお説教を受けてしまったのだ。