Smile Again 〜本当の気持ち〜
夏の予選が始まった。
ベンチ入りが認められている選手20名の中に、俺達1年生はピッチャ-沖田総一郎、キャッチャ-俺と道原秀樹、内野手神尚人と金谷満、外野手山崎真司となんと6名が選ばれた。
「いいか、当たり前だが、ベンチ入り20名の中にお客さんは1人もいない。学年なんか関係ない、俺は必要だと思えば、適材適所で選手を起用する。俺は控えだから、なんて胡坐をかいて、座ってる奴は、即刻ベンチから放り出す。そのつもりでいろ。」
20名のベンチ入りメンバ-を発表した後、居郷奨監督は、そう檄を飛ばした。確かに、例えばもし、レギュラ-キャッチャ-のキャプテン村井誠さんに、アクシデントがあれば、俺か道原のどちらかが、代わって出なくてはならなくなるんだから。ベンチに入れただけで、浮かれてはいられない。
昨年の覇者である我が校は、2回戦からの登場で、まずは5回コ-ルド勝ち。先発の白鳥さんは2回で降板、後は3年生の控え投手、関口次郎さんが危なげなく締めた。
3回戦も同じような展開、ここら辺の相手は、正直ウチの高校のユニフォ-ムを見ただけで、ビビッて勝手に転んでくれる。
こんな風に書くと、相手を見下しているようで、感じ悪いかもしれないけど、例えば俺が春までいた宮城県大会なら、4勝すれば優勝だけど、神奈川県では7~8試合勝ち抜かないと、代表にはなれない。
申し訳ないが、後半戦に向けて、いかに力を温存できるかが、勝負になるという現実がある。
4回戦、ここら辺から、相手が少し骨っぽくなって来る。トーナメント方式、一発勝負の高校野球では、番狂わせなんて日常茶飯事。油断は禁物だ。
それでも、この試合でもウチの打棒は爆発。松本さんの2本のホ-ムランなどで、大量リ-ド。白鳥さんは、この日も4回でお役御免。いつもならここで関口さんの出番だが、監督が審判に伝えたのは、なんと
「ピッチャ-沖田、キャッチャ-塚原。」
だった。
ベンチ入りが認められている選手20名の中に、俺達1年生はピッチャ-沖田総一郎、キャッチャ-俺と道原秀樹、内野手神尚人と金谷満、外野手山崎真司となんと6名が選ばれた。
「いいか、当たり前だが、ベンチ入り20名の中にお客さんは1人もいない。学年なんか関係ない、俺は必要だと思えば、適材適所で選手を起用する。俺は控えだから、なんて胡坐をかいて、座ってる奴は、即刻ベンチから放り出す。そのつもりでいろ。」
20名のベンチ入りメンバ-を発表した後、居郷奨監督は、そう檄を飛ばした。確かに、例えばもし、レギュラ-キャッチャ-のキャプテン村井誠さんに、アクシデントがあれば、俺か道原のどちらかが、代わって出なくてはならなくなるんだから。ベンチに入れただけで、浮かれてはいられない。
昨年の覇者である我が校は、2回戦からの登場で、まずは5回コ-ルド勝ち。先発の白鳥さんは2回で降板、後は3年生の控え投手、関口次郎さんが危なげなく締めた。
3回戦も同じような展開、ここら辺の相手は、正直ウチの高校のユニフォ-ムを見ただけで、ビビッて勝手に転んでくれる。
こんな風に書くと、相手を見下しているようで、感じ悪いかもしれないけど、例えば俺が春までいた宮城県大会なら、4勝すれば優勝だけど、神奈川県では7~8試合勝ち抜かないと、代表にはなれない。
申し訳ないが、後半戦に向けて、いかに力を温存できるかが、勝負になるという現実がある。
4回戦、ここら辺から、相手が少し骨っぽくなって来る。トーナメント方式、一発勝負の高校野球では、番狂わせなんて日常茶飯事。油断は禁物だ。
それでも、この試合でもウチの打棒は爆発。松本さんの2本のホ-ムランなどで、大量リ-ド。白鳥さんは、この日も4回でお役御免。いつもならここで関口さんの出番だが、監督が審判に伝えたのは、なんと
「ピッチャ-沖田、キャッチャ-塚原。」
だった。