Smile Again 〜本当の気持ち〜
2学期が始まった。
昨年、受験で勉強三昧だった反動で、今年の夏休みはよく遊んだ。学校が休みだったとは思えないくらい、毎日のように悠と会ってた気がする。
甲子園の応援にも3回行った。最後は残念だったけど、いい思い出になった。
そんな私も、このところ、グラウンドにはご無沙汰。松本先輩達が海外遠征中で、行く張り合いがないのも、確かだけど、聡志のことが気になってないわけじゃない。だけど・・・。
実は甲子園が終わってから、1回だけ、聡志と会った。お母さんに頼まれて、聡志の家に届け物をしに行ったんだ。
前の家には、何度お邪魔したか、わからないくらいだけど、今の家は初めて。教えられて、行ってみると、自転車で10分程のマンションで、そんなに遠くない。こんな距離に引っ越して来たんなら、なんですぐに連絡くれなかったんだろうと、改めて思ってしまう。
オートロック式のマンションのインターホンを押すと、返って来たのが
「はい。」
という低い声。えっ?まさか聡志が出るとは思わなかったから、驚いてしまった。
「こんにちは。」
「どうしたんだよ、急に。」
「お届け物があって。おばさんは?」
「今、出掛けてる。」
相変わらず、ぶっきらぼうな返事。さすがにちょっと、カチンと来たけど、ここでケンカしても仕方ないから、とりあえず我慢する。
「じゃ、預かってよ。持って行くから、ドア開けてくれる?」
「いいよ、取りに行くから。」
そう言うと、インターホンはプツンと乱暴に切れた。
昨年、受験で勉強三昧だった反動で、今年の夏休みはよく遊んだ。学校が休みだったとは思えないくらい、毎日のように悠と会ってた気がする。
甲子園の応援にも3回行った。最後は残念だったけど、いい思い出になった。
そんな私も、このところ、グラウンドにはご無沙汰。松本先輩達が海外遠征中で、行く張り合いがないのも、確かだけど、聡志のことが気になってないわけじゃない。だけど・・・。
実は甲子園が終わってから、1回だけ、聡志と会った。お母さんに頼まれて、聡志の家に届け物をしに行ったんだ。
前の家には、何度お邪魔したか、わからないくらいだけど、今の家は初めて。教えられて、行ってみると、自転車で10分程のマンションで、そんなに遠くない。こんな距離に引っ越して来たんなら、なんですぐに連絡くれなかったんだろうと、改めて思ってしまう。
オートロック式のマンションのインターホンを押すと、返って来たのが
「はい。」
という低い声。えっ?まさか聡志が出るとは思わなかったから、驚いてしまった。
「こんにちは。」
「どうしたんだよ、急に。」
「お届け物があって。おばさんは?」
「今、出掛けてる。」
相変わらず、ぶっきらぼうな返事。さすがにちょっと、カチンと来たけど、ここでケンカしても仕方ないから、とりあえず我慢する。
「じゃ、預かってよ。持って行くから、ドア開けてくれる?」
「いいよ、取りに行くから。」
そう言うと、インターホンはプツンと乱暴に切れた。