好きです、田畑さん!
「やばい、すっっごいカッコイイ!!さすが俺の田畑さんだぁ~~!そういうところ、本当に好きーーー!超好きーー!」



「ギャアッ!!」



急にがばっと夜神に横から抱きつかれてあたしは今度は違う意味で気が動転しそうになる!!



また忘れかけていた熱が戻ってきて、夜神に触れられているところが熱くてたまらない!



「夜神っ、ちょっとやめて!」


「ねえねえ、親睦会のことなんだけどさ~。」



はっ!?



無視!!?



嫌がるあたしを知ってか知らずか、夜神はあたしに抱きついたまま親睦会の幹事の女の子達に話しかける。



「それさ、俺も参加するね〜。大勢いた方が楽しいでしょ。だから人数集めだったら、俺も手伝うねー。あと場所なら俺良いところ知ってるよー。あと蚊取り線香あるといいかもー。」




…………ん”!?



夜神……が、親睦会に!?



なぜそんな話になっているの?!


あと、いつの間にか勝手に仕切ってるし!!



その疑問はきっとあたしだけではなく、クラス全員がそうだったかもしれなかった……。







そして、その日は早くもやってきた!


「なんでこんな事になっているんだか……。」



真夏の炎天下のもと。


あたしは一人、目の前に綺麗に焼かれて並べてある大量のお肉と野菜を呆然と眺めていた。



お肉と野菜は交互に串に刺さっていて、ひとつのピラミッドが完成されていた。



と、そこへ。



ひとつの影があたしに近づいてきた!
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