エンジェルベイベー




人の為に何かをすることが私の喜びであり、使命なのだ。



「でも、授業中に書くのは感心しないな。君の成績も心配だしね。僕のせいで君が親御さんからここに来ることを止められたら僕も悲しいしね。」



私は少し裏切りのような切なさを感じた。




「いや、大丈夫ですよ!どうせ授業中は絵を描いているか、居眠りしているんです!」


店長はまた爽やかな笑顔でハハッと笑った。





居眠りは本当なんだけど、なんだか恥ずかしくて頬が赤くなるのを感じた。


テーブルの上の店長の携帯が振動した。


パッと画面が明るくなって、店長と若い女の人の写真が表示される。



「あの。妹さんはお元気ですか?」



店長の妹は今、入院中だ。



病状は大したことないって聞いているけど、


「元気になったら会わせてあげるね、きっと気が合うと思うよ」


って店長に聞いてから


かなり時間が経ってしまっていた。



店長は妹の夢を叶えるためにこのお店を始めたらしい。




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