大切な手紙…
ゆみだ!

『ゆみ!ッ』

『き…な?…』

私はゆみに駆け寄った。

『どうしてここに…?』

ゆみが不思議そうな顔で聞いてきた。

『ゆみが家にもいなくて電話もかけたのに留守番で繋がんなくて探してたら見つけたの!』

『そっかぁ。。ありがと…』

『うん!じゃ帰ろ!』

『あのね。ここ、空の好きな場所だったんだぁ…。』

『え…?!』

『ウチにだけ教えてあげるって言ってくれて。。オレの大好きな場所なんだって…いつもいつも来てたんだぁ…』

『そうだったんだぁ…。』

『うん。。よし!帰ろ!ウチお腹すいたし!』

『もう…いいの?』

『うん!いいのいいの~!今日はごめんね!ウチ、空いなくても頑張るから!だから安心してね!ほんと心配かけてごめんね!』

わたしは歩き出した。

『ううん!ぜんぜん!でも良かった~!ゆみが元気なくなるとわたしも元気なくなるし!』

『ハハハ!ありがと~!』

わたし達はあっという間に家の前に着いた。

『今日の晩ご飯な~にかな!?ハンバーグがいいなぁ~♪』

『ゆみハンバーグ好きだよね~!わたしはカルボナーラがいいなぁ♪』

『うん!大好き!じゃあ又明日ね!又メールするね!バイバイ♪』

『バイバ~イ♪』

ゆみが家に帰ってからわたしは空に向かって

「ゆみのことずっとずっと見守っていて下さい!」

と心の中で叫んだ。


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