大切な手紙…
外に出るとゆみが

『お、おはよ!へへ…』

と作り笑いをして笑っていた。

わたしは変だとすぐにきずき

『ゆみ…?どうしたの?』

と声をかけた。

『へへ…な、なんにもないよ。。。』

『いや、絶対あるでしょ?何でもいいから言ってよ!ね?』

するとゆみは、小犬のような瞳をわたしに向けた。
そしてかすかに口が動き始めた。

『ウチね。。。何でいっつもこうなんだろう。。必ず大切なものを失う。。なんで…。。なんで…。。』
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