花と雫
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ピンポーン
インターフォンを鳴らせば、いつもよりだいぶ低い声で「はい」と返事が聞こえた。
「楓ー来ちゃった」
てへっのノリで言うとすぐさまにインターフォンが切れた。
そして、中からバタバタという足音が聞こえる。
平日の夕方ということ楓ママはお仕事中だ。
つまり、バタバタと激しく走り回っているのは楓ということになる。
「あいつ何してんの?」
思わずそうこぼすと、麗奈とユリは顔を見合わせて笑う。
「そういう所はまだ子供ね」
「いやいや、常に子どもじゃん」