花と雫
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「みんなかっこいいね、ていうか美穂!!めっちゃ可愛い、可愛すぎるよ!!」
桜色のドレスを着て、スイーツを持っている美穂はいつも以上に可愛い。
男子組はというと、正装としているスーツは制服とは違う大人っぽさを助長し、妖艶さを持っている。
「冬華ちゃんも可愛いよ、とっても、綺麗」
そうにっこり笑った美穂に少しドキドキする。
お世辞でも可愛い、綺麗と言われてうれしくない女子はいない。
「はっ、あんま変わってねぇよ。やっぱブスはブスのまんまだな」
そう鼻で笑う潤を見つめ、冬華はため息をついた。
「はいはい、そーですね」
「まあまあ、もうすぐダンス始まるし仲良くしようよ」
と間に入った夏樹のためを思い、息を吐きだし、にっこりと笑った。
「そうだね、じゃあ私ホールの方に行ってくるね」
そういって、冬華は駆けだした。