花と雫
「っチ!!心配かけさせやが、って…」
後ろで見ていた潤でさえも固まってしまう。
「ねぇ、いいから早く手錠外してよー」
そういうとはっと我に返ったように悠真が手錠を外すも、その表情はさっきよりもずっと険しい。
外れた手をプラプラとし、それからブラウスのボタンを閉めていく。
「冬華ちゃんには恥じらいがないん?」
後ろを向くことなく淡々と閉めていく様子にチカが安堵のため息をついた後尋ねる。
「あー、きゃーえっち!とか言った方がよかった?ごめんなさいご期待に沿えなくて」
閉め終わったのち、リボンをつけて顔を上げると夏樹の顔が真っ赤だった。