もういいよ。




「学校に行きたい。」



ずっと入退院を繰り返したこいつが、ぼそっと言った言葉が忘れられなかった。



だからおばさんと、病院の先生に、ちょっとだけでも通えるようにお願いした。



学校に行った日は、見てわかるくらいに幸せそうに笑っていた。



その顔が見たくて、クラスのみんなにお願いして病室に来てもらったりもした。




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