もういいよ。
死んでほしくない




あいつに病気が見つかったのは、私とあいつが、5歳の時だった。



私のことは、昔から「沙英ちゃん」ってちゃん付けで呼んでいた。


家がお隣同士の、まさに幼馴染。


いつも一緒で、ずっと手つないで過ごしてた。


そんなあいつが急に過呼吸になった。

「さえちゃん、、、息が、できない。」

泣きながら私の腕を弱くつかんだこいつの様子を見て、大慌てでおばさんを呼びに行った。



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