ちゃんと伝えられたら
「早過ぎませんか?こんなに急に二人でいる時間ばかりが増えても、私達は大丈夫なんでしょうか?」

私は心配気に坂口さんの顔を見る。

「何が不安だ?」

坂口さんは私の後ろに回り込んで、私を包む。

「言ってみろよ。」

う~、何だか恥ずかしい。

自分の部屋で坂口さんにこんな事をされちゃうと…。

私は真っ赤になって、下を向いてしまう。

「…坂口さんは私に飽きないですか?」

上手な言葉が見つからない。

「でももう仕事上で俺の専任になるのだから、どちらにしろ俺達は別れられないぞ。」

坂口さんはそっと私の肩に顎を乗せた。

「お互い、あんな思いで一緒に仕事をするのは嫌だろう。」

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