ちゃんと伝えられたら
えっ?結婚への通過点?

改めて綾人さんの顔をまじまじと見る。

「ずっと一緒に居るっていうのはそういう事だろう?」

確かにそうなんだろうけど…。

「すぐにとは言っていないだろう。俺達の一番いいタイミングで…。」

綾人さんの満面の笑みを初めて見た…。

「結婚しよう、いいだろう?志保。」

幸せ過ぎてこんな時はどんな表情を好きな人に見せるのが正解なんだろう。

疲れた私をずっと抱きしめたままの綾人さんと静かな朝を迎えた。

結局私が目を覚ましたのは、もう9時を過ぎていた。

横で綾人さんがぐっすり寝ている。

「こんな無防備な顔もするんだ。」

私はマジマジと綾人さんの顔を覗き込む。

さあ、朝食の支度が出来たら起こしてあげよう。

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