ちゃんと伝えられたら
「じゃあ、その資料はここで預かりますよ。」
受付の子は気を利かせて、そんな風に声を掛けて来た。
多分立ち話では済まない仕事の打ち合わせに出ると思ったのだろう。
「すいませんね、アポも取らずに来たものですから。」
寺本さんは受付の子にニッコリ笑う。
「すぐ済みますから、これをお願いします。」
私は寺本さんに資料を取られてしまうと、ほとんど強引に寺本さんに連れられて外へ出る。
「私、お財布も持っていないので…。」
私は何とか抵抗を試みる。
「そんな遠慮は無用です。こういう時は男が払うものですよ。」
そして寺本さんはゆったりと微笑む。
「…個人的な話をするつもりなので。」
もう、逃げられない。
受付の子は気を利かせて、そんな風に声を掛けて来た。
多分立ち話では済まない仕事の打ち合わせに出ると思ったのだろう。
「すいませんね、アポも取らずに来たものですから。」
寺本さんは受付の子にニッコリ笑う。
「すぐ済みますから、これをお願いします。」
私は寺本さんに資料を取られてしまうと、ほとんど強引に寺本さんに連れられて外へ出る。
「私、お財布も持っていないので…。」
私は何とか抵抗を試みる。
「そんな遠慮は無用です。こういう時は男が払うものですよ。」
そして寺本さんはゆったりと微笑む。
「…個人的な話をするつもりなので。」
もう、逃げられない。