ちゃんと伝えられたら
9
ついにやって来た週末。
やっぱり前日の土曜日はしっかりと一日出勤した。
私が帰る時、坂口さんは耳元でぼそぼそとつぶやいた。
「明日10時、○○駅。」
「はい。」
私は密かに心配していたのだ。
このままあの話は無しになってしまうのではないかと。
それぐらい坂口さんの会社での態度は変わらない。
ましてはまだプライベートを一緒に過ごした事はないのだ。
私達の関係は一体…?
あの日の事は現実にあった事だったのだろうかと、そんな事まで思ってしまう。
私は自分の気持ちを持て余し気味だった。
相変わらず寺本さんのアプローチも続いていた為、もしかしたら告白されたのは寺本さんだったのだろうかと錯覚してしまうほどだ。
やっぱり前日の土曜日はしっかりと一日出勤した。
私が帰る時、坂口さんは耳元でぼそぼそとつぶやいた。
「明日10時、○○駅。」
「はい。」
私は密かに心配していたのだ。
このままあの話は無しになってしまうのではないかと。
それぐらい坂口さんの会社での態度は変わらない。
ましてはまだプライベートを一緒に過ごした事はないのだ。
私達の関係は一体…?
あの日の事は現実にあった事だったのだろうかと、そんな事まで思ってしまう。
私は自分の気持ちを持て余し気味だった。
相変わらず寺本さんのアプローチも続いていた為、もしかしたら告白されたのは寺本さんだったのだろうかと錯覚してしまうほどだ。