いつか散る花
私と目があった瞬間再び向けられる背中に

寂しさを感じつつ新品のノートを開き

スラスラとペンを滑らせていく

「ここの問題わかる人いますか?」

誰も手が上げない問題に

手をあげる必要性も感じず

自己完結してノートに書き込むと

教科書を持って近づいてくる先生に

手で問題の答えを書いてる箇所を隠す

「p5に書いてるからちゃんと探してみて」

とみんなに呼びかけてる声がだんだんと近づいてきて
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