いつか散る花
「わかってるなら答えてください」

と私の横で足が止まる先生を横目に

「みんなの前ではちょっと」

と小声で言ったのに怪しげにニヤリと

笑った先生は

「逢沢さん、答えお願いします」

と私に振ってくる

その顔さえも愛おしくて

今すぐに触れたくて

私だけのものにしたくて
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