いつか散る花
「17時」

これって結構寝てたってこと?

「大丈夫?顔色まだ悪いよ?」

そう言って彼は私の額に手を置き

自分の体温と比較する

彼から感じるほのかな温かい手も

私を心配そうに見るその目も

全てが私の心拍数を上げていく

「親御さんもうすぐ来るからね」

「私っ!」

自分でもなんでこんなことを言ったのかわからなくて

でも口が勝手にそう言ってた
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