教育係の私が後輩から…
その後、副社長と、日比野さんは警察の取り調べを受けた。
副社長は、キクさんと、私の関係を知って、居たらしい。
「でも、キクさんと、私は、ただの飲み友達じゃない?で、なんで私が突き落とされるの?」
「ヒロさんがモテたのが、いけなかったみたいよ?」
「はぁぁぁ??」
「副社長は、自分と関係を、続けたいなら、カモフラージュとして、七本君と結婚しろって言ってたらしいの?」
「は? 自分の愛人に、結婚を勧めてたの?」
信じらんない!
「でも、七本君がヒロさんに好意を持ち始めたから、嫌がらせを始めたんですって? モテる女は、大変ね?」
はぁぁぁ!?
「最初の時は、自分の為に突き落としたらしいけど、2回目の時は、副社長の指示だったみたい。」
「もともと、誠一郎に会社を継がせる条件の1つに、私が認める女性と、結婚する事ってあったから?」
「まさか…私の下へ誠一郎をよこしたのは…」
「副社長は、私が気に入ってるヒロさんと誠一郎が、関係を持って焦ったんじゃないかしら?」
じゃ、根源は全てキクさんじゃない!
「………」
「まさか、ヒロさんが副社長の悪事を暴く事になるとは、誰も思わなかったでしょうけど?」
「これで、無事に創立記念には、誠一郎と、ヒロさんのお披露目会が出来るわ?」
「私、誠一郎とは、結婚しないよ?」
「ヒロさん、何言ってるの!? 子供はどうするの?」
「子供は、私が一人で育てる!」
「ちょっと何言ってるの!? 私は許さないわよ! 誠一郎の子なら、私の曽孫よ!?」
「誠一郎の子ならでしょ?」
「ヒロさん…。」
「キクさんと会うのも、今日が最後! 元気でね?」
じゃ、と、言って、席を立った。
「ヒロさん待って!」