教育係の私が後輩から…

パーティーもおわり、そのままホテルに泊まる事にした。

やっと、終わった…
まじ疲れた…

有馬社長達のお陰で、私への誤解も、解けた。
会社の人達の、手を返した様な態度に驚いたけど、まぁ、これで、誠一郎に対しても、悪く言う人は居ないだろう…。

「宣美、疲れただろ? 先に風呂入って来たら?」

「うん。少しだけ疲れたかな? 先に風呂入らせて貰うね?」

「そうか、疲れたか? 仕方ないな?」と、誠一郎は私のドレスのファスナーを下ろすと、抱き抱えた。

え? えっ!?

「疲れた様だから、俺が洗ってやるよ?」

「いや、いい! 大丈夫だから、一人で入れます。」

私の願いは叶えなれず、身体の隅々まで洗われた。
そして、後ろから抱かれる様に湯船に入った。

「ねぇ? 誠一郎が、会社を継ぐ事、専務は反対しなかったの?」

「ああ、あの人、ばぁさんが決める前から、俺が会社を継ぐ人間だと思ってたらしい。」

「え?」

「子供の頃から、俺の考え方が、じぃーさんに似てるって思ってたらしい。だから、俺が継ぐまでは、って、今迄会社を守って来てたらしい。」

「へぇー。えっ?」

「ホント喰えねぇー人だよな?」

「それって…誠一郎が継いだら、専務、会社辞めちゃうの?」

「辞めさせる訳ないだろ? 会社にあの人は必要だからな?」

「そうだよね? 良かった。」




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