教育係の私が後輩から…

「そろそろ、叔父さんとのキスについて、話して貰おうか!?」

きた…

「そ、それはですね…」

あの日の事を誠一郎に、話して聞かせた。

「だから、変な意味のキスじゃないからね?」

「へぇー、宣美に、腹の子は俺の子じゃないと、言われ、
宣美のバージンを強引に奪った時の恨みだと言われて、ショックで、落ち込んでた時に、宣美は、他の男とキスしてたんだ?」

「だって…あの時は、それが一番良いと思ったんだもん!
それに、バージンを奪われた時は、本気で誠一郎を憎んだし…
いつか誠一郎を苦しめて、償わせてやるって思ったもん!」

「あの時は… ホントごめん。」

誠一郎は、余程あの時の事を後悔してるのか、項垂れ、私の肩に頭を落とした。

私にとって本当に辛い出来事だった。
でも、誠一郎にとっても、後悔してもしきれないほどの、過ちで、きっと苦しんだと思う。

「もう良いよ? 今は恨んでないし、あの時があったから、今の私達がいるんだもん?」

「ありがとう。 俺を許した事、絶対後悔させない。宣美もこの子もきっと幸せにする。」

誠一郎は、私のお腹に手を当て誓った。

「うん。」

「でも、理由がどうであれ、叔父さんと、キスしたのは気に入らない! その償いは、しっかりベットでしてもらう。」

誠一郎は、裸のままの私を抱きかかえ、バスルームを出て、行こうとする。





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