教育係の私が後輩から…
カフェを後にした私はそのまま出勤した。
そして、七本と誠一郎は私を追う様に出勤して来た。
「佐伯、今手空いてたら、さっき言ってたやつ、見てくれるか?」
「良いけど、
ここじゃ外野が煩そうだから、
場所変えようか? 猪瀬君もついて来て?」
『え!?
七本、おまえ佐伯に何見てもらうんだよ!?』
『七本、これ以上立場悪くするなよ?
佐伯と連むとロクなことないぞ?』
『七本さん、部長にしれたら不味いですよ?』
「みんな心配してくれて有難いけど、
俺は俺で考えてやるから、心配ない。」
私に何を頼んだのかと、彼等は興味津々のようだ。
「七本、置いてくよ!?」
「今行く!」
その時部署内から、新たな嫉妬が私へ向けられる事になった。
『なにあれ? 七本さんまで、
手下にしちゃってるじゃない!?』
『猪瀬さんだけじゃなくて、
七本さんまで、私達から奪うなんて酷い!』
なにが奪うだ!?
二人ともあんた達の者(もの)じゃないだろ?
勿論、私の者(もの)でもない。
まぁ勝手にほざくのは良いが、仕事はしっかりやって下さいよ? ほら、電話なってますよ?
私は彼女らを鼻で笑い、二人を連れて旧社屋へと向った。