幼なじみの榛名くんは甘えたがり。



「じゃあ、お言葉に甘えて手伝ってもらってもいいですか?」


「も、もちろん!一緒に終わらせて早く帰ろう!」


こうして、楓くんと2人で本を片付けることに。



「雛乃先輩は小さい本とか片付けてください。分厚くて重いやつは俺が運ぶんで」


「えぇ、大丈夫だよ!わたしこう見えても力あるんだよ?」


別に、女の子扱いしてくれなくてもいいのに。



「ダメです。ケガしたらどうするんですか?先輩は女の子なんですから」


こういう優しいところがモテるんだろうなぁ。そんなセリフ普通は言えないものだよ?



楓くんに言われた通り、わたしは小さい本たちを本棚にしまったり、処分用のダンボールに詰めたりしている。



「楓くんってやっぱりモテるよね」

「急にどうしたんですか?」


「だってわたしみたいなのをちゃんと女の子扱いしてくれるし」

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