幼なじみの榛名くんは甘えたがり。
「ひな、早く僕のこと紹介しなよ。
同居人の榛名くんですって」
「っ!?」
お、終わった……。
この人、いま自分がとんでもない爆弾発言を落としたってわかってるのか!?
さらっと同居というワードを出されてしまい、わたしの考えようとしていた言い訳は全て水の泡となってしまった。
榛名くんの言葉に、楓くんが固まった。
そして、わたしを見ながら。
「同居人って……ほんとですか?」
若干、戸惑いながらも、わたしにストレートに聞いてきた。
「や、えっと……」
こ、ここで素直に打ち明けるべき?
それとも、なんとかして、ごまかす……って言っても、誰かさんの同居人発言のせいで、ごまかせるわけもなく……。
「え、えっと……い、いろいろ事情があって、一緒に住んでます……」
ついに、楓くんに同居がバレてしまった。