幼なじみの榛名くんは甘えたがり。
扉をそろりと開けて、中の様子をチラッとうかがった。
部屋の電気は真っ暗。
ただ、ベッドのそばにある窓のカーテンは開いたままで、そこだけ月明かりが照らしている。
そのベッドに、横になっている榛名くんを見つけた。
扉が開いたことに気づいていないことから、たぶん寝ている。
そっと、少しずつ近づいて、
ベッドの真横に来たところで、
榛名くんの綺麗な寝顔をとらえた。
スヤスヤと気持ちよさそうに寝ている。
なんだろう……、
榛名くんを見ていると、胸がキュッと縮まる。
……無防備だけど、綺麗な寝顔。
もともと、榛名くんの顔立ちは整っているけど、眠っている時まで崩れないなんてずるいと思う。
普段からノーセットのサラサラの髪。
近くで見ると、肌なんかすごく綺麗。
男の子のくせにまつげ長いし、
顔もすごく小さい。