幼なじみの榛名くんは甘えたがり。
榛名くんがウチにいます。
「はぁ……疲れた」
あれから数時間が経って、今ようやく図書室の施錠をしたところ。
図書委員の仕事は大して疲れなかったけど、こんなにドッと疲れているのは絶対榛名くんのせいだ。
図書室の鍵を職員室に戻して、学校を出て、バスに乗って家に帰る。
ただでさえ疲れているっていうのに、バスは帰宅ラッシュの人たちでいっぱいで、バスを降りた頃にはヘトヘト。
なんだか今日はとことんついてない。
ついてないことって1つ起こると、それが連鎖してくるからこわい。
ついてないことはこれで終わりにしてほしい。
とりあえず今は家に帰ってベッドで寝たい。
そんでもって、今日あったことがすべて夢だったらいいのに……と考えながら帰り道を歩いた。