幼なじみの榛名くんは甘えたがり。



「今日から、雛乃と伊織くんは半年間、ここで2人で一緒に暮らしてもらいま〜す」


……は?


雛乃と伊織くんが一緒に住む……?
日本語間違えてない?

いや、間違えてないか。



開いた口が塞がらない。
アホ面って言われても仕方ないくらい、とんでもない顔をしてると思う。


あれ、わたし夢みてるのかな?
うん、きっとこれは夢に違いない。


疲れてるから、帰ってきてから寝てしまって、今は夢の中なんだ。



目が覚めてしまえば、これが夢だってわかるはず。

ほら、ほっぺ引っ張ったら痛くな……


「……いひゃい」


残念ながら、痛い。

つまり、これは現実だ。


「……えぇぇぇ!!はぁ!?あ、ありえないんだけど!!」


「……声でか。しかも反応遅いし」


隣からそんな嫌味が聞こえてくるけど、今はそんなこと気にしてる場合じゃない!

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