幼なじみの榛名くんは甘えたがり。



「そういうわけで、明日から2人で頑張ってね?お母さんは今からパパが泊まってるホテルに行って、そこから飛行機で飛んで行っちゃうから」


「え……うそでしょ。お母さんたちもう今日からいなくなるの?」


「そうよ?もう荷物も必要なものは運んでもらったし?」



こんなに話がとんとん進んでいくなんて、未だに現実なのか信じられない。


「そ、それだったらわたしもお父さんたちについて行く……」


「えぇ、たったの半年じゃない?学校はどうするの?」


たったの半年って……。


「うっ、それは……」


「半年したら戻ってくるから!ハルくんと2人なら大丈夫よ〜!お母さんが保証するわっ!」


その保証は全く信用性がないんですが。
わたし今日、この最低男にファーストキス奪われたんですけど?


「半年間、2人で頑張ってね〜!じゃあ、またね〜」


こうして、お母さんは嵐のように去って行ってしまった。

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