幼なじみの榛名くんは甘えたがり。
今さらになって自分のしたことが恥ずかしくなってきた。
あんな勢いで告白をしてしまって、
キスをされて気を失ってしまうなんて…。
しかも肝心の榛名くんの答えを聞いていないまま、一夜が明けてしまったなんて。
意識が飛んでから、榛名くんが家まで運んでくれたのかな…?
それから、ずっとこうして抱きしめて眠ってくれていたのかなって思うと、胸がキュウって縮まる。
恥ずかしくなって、顔を隠そうと思ったけど、目の前で眠っている榛名くんを見て、隠す必要がないことに気づいた。
……とても綺麗な寝顔。
そう思いながら、榛名くんの頬に手を伸ばして、ピタッと触れた。
この無防備な寝顔を見るのが、こうやって触れることができるのが、わたしだけだったらいいのに……。
そんなことを考えながら、触れていた頬から手を離し、榛名くんをもっと近くに感じたくて、眠っているのをいいことに、身体をすり寄せた。