幼なじみの榛名くんは甘えたがり。
甘すぎるよ榛名くん。
榛名くんと付き合い始めてから早くも1週間が過ぎようとしていた。
季節はようやく8月に入り、まだ絶賛夏休み期間中。
ただいまわたしは、お風呂から上がり、キッチンで晩ご飯の準備をしているところ。
晩ご飯っといっても、今日はだいぶ手抜きでそうめんを茹でるだけ。
お湯が沸騰するのをまっていると、リビングの扉が開き、お風呂上がりの榛名くんがやってきた。
タオルで髪を軽く拭きながら、そのままソファにでも座るのかと思いきや、キッチンのほうにやってきた。
お茶でも取りに来たのかな?と思いながら、
そうめんの束をお鍋に入れた時。
「ひぇっ…!?」
背後に気配を感じて、びっくりして変な声が出てしまった。
誰かなんて言わなくてもわかる。
榛名くんが後ろから急に抱きついてきた。
「ひーな、かまって」
「も、もうっ!キッチンにいる時は抱きつかないでって言ってるのに…!」