幼なじみの榛名くんは甘えたがり。
***
そして番組が終わったのは23時。
もうそろそろ寝る時間なわけで。
榛名くんがテレビを消して、そのままソファから立ち上がり、リビングの電気を消そうとする。
「ひなはまだ寝ない?」
いつも寝る時間になると、お互い同じタイミングでリビングを出て部屋に戻る。
たぶん、榛名くんはテレビが終わって、もうそろそろ寝る時間だと思い聞いてくれているんだろうけど……。
しょ、正直、さっきの番組の内容が頭から離れなくて、未だにめちゃくちゃ怖がっていたりする。
な、なんだか今日は真っ暗の中、1人で眠ることができないような気がする。
子供かよって突っ込まれそうだけど、怖いものは怖いから仕方ない。
ソファに体育座りをして丸まったまま、一向に動かないわたしを見て、榛名くんが近づいてきた。
「ひな、もしかして1人になるの怖いとか?」