幼なじみの榛名くんは甘えたがり。
榛名くんはデリカシーがありません。
「ん……」
翌朝……。
アラームが鳴る前に目が覚めた。
まだ寝起きで意識がボーッとしている中、手探りでスマホを探して時間を確認した。
「……6時半かぁ」
まだあと30分は寝れる。
よし、このまま寝よう。
なんだかいつもより、柔らかい感触に包み込まれていて、温かくて寝心地がいい。いい匂いもする。
思わず、その体温があるほうに身体をすり寄せた。
あれ……?おかしいなぁ…。
ベッドにはわたし1人しか寝てないはずなのに。
それなのにわたし以外の誰かの気配を感じる。
再び、閉じていた目を開けて。
「ん……、え……」
身体をくるっと回転させて反対側を見ると、ありえない光景が目の前にあった。
そこに、あるはずのない、スヤスヤと眠る
榛名くんの寝顔があるではないか。