幼なじみの榛名くんは甘えたがり。



「んじゃ、おやすみ」

「え……えっ!?」


お、おやすみってまさかほんとに一緒に寝る気なの!?


わたしを抱き枕のようにして、抱きしめて、おまけに脚まで絡めてきて、動けなくなってしまった。



「ひなって抱き心地いいね」

「な、なにそれ…太ってるって言いたいの?」


この状況でドキドキしないわけなくて、
それなのに榛名くんは平然とした態度で話してくる。


一晩中、榛名くんに抱きしめられていたら、ドキドキして眠れるわけがない…!!


「んー、太ってはない」


まるでわたしの身体のラインを確かめるようにギュッと抱きしめる。


そして、衝撃的なことを言ってきた。



「もっと太ったら胸大きくなるんじゃない?」

「っ!?!?」


な、なんだこいつ!!
なんてこと言ってくれるんだ!!

人が気にしてることを…!!

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