幼なじみの榛名くんは甘えたがり。
今日は珍しくノートもきちんと取って、授業も頑張ってついていけるように話を聞くようにしたんだけど…。
そもそも基礎学力が低いわたしが、いきなりノートをきちんと取って、授業を聞いてもわかるわけがない。
自分の学力の低さがここまできていたとは思っていなかった。
全教科悲惨な予感しかしない……。
何か1つでも得意な教科があればよかったのに、残念ながらわたしは全教科赤点スレスレ……。
とりあえず家に帰ってから、なんとか勉強するしかないか……と、落ち込んで帰る準備をしていたわたしの元に杏奈がやってきた。
「どーしたの、そんな暗い顔して」
「あ、杏奈さぁぁぁん……!!」
泣きつくように杏奈に助けを求めた。
こうなったら、休み時間や放課後、杏奈に勉強を教えてもらうしか手段はない…!!
杏奈はわたしとは違って、いつも成績上位をちゃっかりキープしている秀才さん。