幼なじみの榛名くんは甘えたがり。



とりあえず、中間テストまで時間がないので早速今から教えてもらうことにした。


どうせ教えてもらうなら、リビングの広いテーブルでやったほうがいいかと提案してみた。



だけど、榛名くんがこのままここでやるって言ったので、床に置いてあるテーブルに持ってきた教材を置いた。


榛名くんもベッドから降りてきてくれて、
そのまま床に座った。

わたしもその隣に座ろうとしたんだけれど。



「ひなが座るのはこっち」


そう言いながら榛名くんは、あぐらをかいている自分の脚をトントンと叩いている。


「はい……?いや、そこ榛名くんの膝の上なんですけど…」


「うん、だからひなが座るのここ」


いや、それおかしくないか!?
なんで隣が空いてるのに、わざわざ榛名くんの脚のあいだに座らなきゃいけないの!?



「えと、隣に座りたいのですが」

「ダーメ。それじゃ集中できない」

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