幼なじみの榛名くんは甘えたがり。
こうして、かなり押されて断ることができなかったので、今晩だけ榛名くんのおウチにお邪魔して、晩ご飯をご馳走になることになった。
榛名くんはだいぶ面倒くさそうにしていたけど。
そのまま、3人で駅から電車を乗り継いで榛名くんの家に向かった。
榛名くんの家に着いた頃には、もう夜の7時前だった。
今の通っている高校から、榛名くんの家は遠いと聞いていたけど、たしかにかなり時間がかかった。
片道で1時間半以上はかかっていると思う。
「さぁ〜あがってあがって?ちょっと散らかってるけど許してね」
チサさんが鍵を開けて、中に入っていくのでそのあとについて入った。
電気をつけると、段ボールが廊下に数個並んでいた。
「あと少しで引越しだから、いま絶賛準備中なの。もう荷物が多くて大変でね」