幼なじみの榛名くんは甘えたがり。
あ…そっか。
もうすぐ榛名くん一家がわたしの家のそばに引っ越してくるんだ。
さっき、ふと思ったことが、さらに現実味が増したような気がした。
やっぱりすごくさびしいなぁ……。
そんなふうに思ってるのはわたしだけなのかな…とか思いつつ、段ボールの横を通過し、リビングに通された。
「今からすぐに準備するから適当に座って待っててね〜。今日は冷蔵庫に作り置きのおかずがたくさんあるから」
チサさんがキッチンにいって、準備をしている間、わたしは榛名くんとソファに座って待つことにした。
部屋の広さや、家具の配置とかはあまりわたしの家と変わらない。
人様の家ってやっぱり緊張しちゃうし、キョロキョロ見渡してしまって落ち着きがなくなってしまう。
そんなわたしを榛名くんは不思議そうな顔をしてみていた。