幼なじみの榛名くんは甘えたがり。
そして、ようやく家に帰れた頃にはもうヘトヘトになっていた。
帰りは予定より遅くなったので、チサさんが家まで車で送ってくれた。
ずっとハイテンションなチサさんについていけなかったけれど、最後別れる時に、
「あと少しだけど伊織のことよろしくね。迷惑ばかりかけちゃうと思うけど、雛乃ちゃんのこと大切にすると思うから、これからも伊織のそばにいてあげてね?」と、優しい笑顔で言ってくれた。
家に入り、わたしと榛名くんは、いったんそれぞれ自分の部屋に向かった。
「ふぅ……」
ようやく落ち着くことができて、1人でホッとしていた。
チサさんにいろいろ聞かれて、困ることが多かったけれど、なんだかんだ楽しい時間を過ごさせてもらった。
壁にかかってる時計で時間を確認すると、夜の10時を過ぎようとしていた。
急いで部屋着に着替えて、お風呂の準備をしないとって思い、着替えを始めた。